元海上幕僚長 杉本正彦氏の講演「海洋を巡る情勢と今後の課題」
5月31日、「自衛隊富山地方協力本部睦友会」記念講演会があり、元海上幕僚長、富山県氷見市出身の杉本 正彦氏から「海洋を巡る情勢と今後の課題」(中国の海洋進出と今後の課題)のテーマで、誠に貴重な講演を聴く機会に恵まれました。
- 海洋の役割と海洋国家日本
- 我が国の特性として、世界に広がる我が国の海上輸送路(99.7%が海上貿易)、中東からの原油輸入の現状(約87%中東から)
- 自衛隊の存在意義として、脅威に対する備え(脅威=能力×意図、能力を低下させるための対処と意図を変更させるための抑止と関与)
- 海洋を巡る情勢として、中国の海軍戦略(南シナ海における戦略的トライアングル)など
- 今後の課題として、我が国の戦略(自由で開かれたインド太平洋戦略)、中国への対応方針(法の支配の強化及び国際世論の形成(アジア諸国との足並みと欧州諸国への働きかけ)、シャングリラ・ダイアログ・イニシアティブ(SDI)の実現)
- 具体的方策として、防衛力の整備、海上保安庁の装備の近代化と増強、各国の能力構築支援