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黒部笑福学園スタッフブログ

平行線のままの県立高校再編の議論

(2017/08/19)
カテゴリー:その他

県立高校再編の議論が噛み合わず、平行線のままの状態が続いています。私は、県民の理解が深まらないどころか、得られていないと思います。その要因は、これまでの検討議論が再編ありきで進められてきた点にあると考えます。特に、地方創生と高校の存在・高校教育との関係について深い考察がありません。それは、「関係が無い」という前提にたっているからでしょうが、富山市と市内にある高校との関係と朝日町や入善町と町内にある高校との関係の相違について考えてみるべきでないでしょうか。そのためには、当然のことながら、現場に入ることが欠かせません。その際の視点として、①高校生が地域の課題に関して、どう関わり何を学んでいるかという教育上の考察であり、②高校が地元(県内)企業への人材供給や人口の地元(県内)定着にどう貢献しているかという人口減少対策上の考察であり、③高校の存在が地域の消費活動や公共交通の維持等にどう寄与しているかという地域活性化の考察が必要でないかと考えます。

 もう一点は、岐阜県の例を参考にすべきという点です。岐阜県は、ほぼ富山県と同時期に有識者による検討を開始しました。その検討結果は、

◆Ⅰ学年4~8学級を望ましい学校規模とすることは適当(その下限を下回る高校については再編統合対象校とする)➡この点は、富山県の有識者の検討結果と基本は同じ

◆再編統合対象校のうち

①現在3学級以下又はH31までに3学級となることが見込まれる高校について、㋐地域が高校とより主体的・積極的に関わる形(協議会等を設置)で学校ごとの活性化策を検討・実施・検証する。㋑再編統合に関する一定の基準を設けた上で、その基準を満たさなかった場合の具体的な再編統合の方法を事前に示し評価する。

②H32~H40までに3学級となることが見込まれる高校は、原則として、現在の取組みを維持・発展する。

➡この、①②の点は、富山県の有識者の検討結果には全く無い。

岐阜県教育委員会は、上記有識者の検討結果を受けて、一年間具体的な検討を行い、平成29年3月に「岐阜県立高校の活性化に関する検討まとめ」を発表しました。主な内容は、

◆現段階においては、再編統合に関する一定の基準を設けず、高校の特性や地域の実情に応じた単独校としての活性化策を徹底的に議論し、実施ていくことが必要である。

◆高校の特性に応じた活性化の基本的な考え方を定め、具体的な活性化策を例示したものを「グランドデザイン」として例示する。

 

私は、この岐阜県の取組みは、とても意義深いと思います。

●県が地域と連携し、まずは高校の活性化に徹底的に取り組む。

●その結果、どうしても生徒が集まらないという場合は、事前に定め公表した再編統合に関する一定の基準に照らし評価する。

 

私は、このことをしっかりと主張し、着地点を見い出していくように努力したいと思います。このまま、県が突き進むと、社会の分断を懸念します。

 

 

 

 

 

 

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