山村振興策の充実を図ろう
1月12日、富山県議会山村振興議員連盟(会長:鹿熊)は、石井知事と懇談し、平成29年度予算に対する山村振興関係事業の重点事項要望を行いました。
私は、冒頭、次の様に挨拶をいたしました。
―― 山村の現状は、高齢化と過疎化が進み厳しい。しかし、その多面的機能の重要性は変わらず、そこに住んでいること自体に意味がある。また、近年の田園回帰の流れは、山村の受け皿としての魅力を増し、住民に元気と活力を与えている。従って大事なことは、以前から住む住民そして移住してきた人、その両者に対し、活力、未来、安心の施策が充実することである。しかも、手遅れにならないよう早め早めに、かつ、部局横断的に対策を講じて頂きたい。山村振興には、農林業を含む産業振興、医療福祉、交通体系、教育や文化などトータルな生活基盤の整備が必要だ。――
さて、22の要望項目の内、主な事項は次の通りです。
1.昨年、議員提案で成立した「富山県県産材利用促進条例」に基づき、県産材の安定的な生産・流通体制の整備と更なる利用拡大を図り、林業・木材産業の成長産業化を推進すること。
2.田園回帰の動きをとらえ、グリーン・ツーリズムの推進や都市部の若者を巻き込んだ地域づくりを図ること。
3.山村地域において農地が持続的に活用されるよう、とやま型の広域的な営農を早急に検討し導入すること。
4.イノシシ等の野生鳥獣対策として、耐雪型侵入防止柵の導入のための予算の増額を確保すること。
5.捕獲した野生鳥獣を有効利用し捕獲を促進するため、獣肉処理施設の増設や効果的な利活用を進めること。
6.マイクロ水力を含めた小水力発電やバイオマス発電などの再生可能エネルギー施設の建設を促進すること。
7.平成29年5月28日に本県開催の「第68回全国植樹祭」において、富山の魅力を存分に発信するため準備に万全を期すこと。
石井知事は、いずれも重要な事項であり、しっかり検討し予算に反映する方針であると述べられました。