立山・黒部を愛する会-台湾訪問
立山・黒部を愛する会(愛称)は、8月18日から21日まで、台湾を視察訪問した(団長は同会会長の宮腰衆議院議員、団員は13人)。訪問先は、昨年4月に黒部峡谷鉄道と姉妹提携した「阿里山森林鉄路」。同鉄路は、日本統治下の1912年に、嘉義市の北門駅(海抜31m)から海抜2000mの二万平駅まで開通したというから、その技術力に驚愕した。今回、北門駅から、海抜1403mの奮起湖駅まで、2時間余り乗車した。正に山岳鉄道であり、安全確保が最大の課題であることを実感した。また、車内の座席シートが布地であること、通路を挟んで横に3席であること、姉妹提携している大井川鉄道や黒部峡谷鉄道の上手なPR等、参考とすべき点も多くあった。 管理運営している台湾農業委員会林務局の李 桃生局長等との懇談では、1)より一層の相互の観光客誘致、2)世界遺産登録を目指しての取組み、3)安全確保等について、活発に意見交換した。 また、訪問団は、八田與一氏が建設監督して完成まで10年を要した烏山頭ダム(台南市、1930年完成)を視察した。嘉南平原一体の農業灌漑を成し遂げた八田氏への台湾の人々の尊敬と思慕の念は、八田記念公園などダム周辺の立派な整備に現れ、それがまた、見事な観光拠点にもなっていた。 訪問団は、またYKK中壢工場を訪問し、工場見学と神谷総経理、二口工場長等と意見交換をした。台湾、フィリピン、ベトナム等数カ国の従業員が整然と仕事に就いている現場を見て、これぞグローバル企業と印象づけられた。また仕事している人が皆礼儀正しく、そして活き活きとしている姿を見て、工場開業して48年目となるYKKの社風にも感心した次第です。 今回の訪問は、改めて、日本と台湾、富山県と台湾の長くて深い関係を学ぶことができ、そして相互の友好交流がこれから益々活発になることを十分感じることができた有意義な訪問であった。 (2014/8/22)