地域包括ケアシステムについて学ぶ
8月19日、私が会長を務める、自民党医療問題調査会は、富山大学附属病院総合診療部の山城清二教授を招き、「地域包括ケアシステム」について勉強した。主な事項として、
1)富大は、文科省の支援を得て、この10月から5年計画で、南砺市をモデルに進めてきた地域医療活動を県全体に広めるため、「総合診療医」育成に取り組む。
2)地域包括ケアシステムのポイントは、①医療との連携強化②介護サービスの充実強化③予防の推進④多様な生活支援サービスの確保・権利擁護⑤バリアフリーの住まいの整備、これらが継続的に行われる事。
3)南砺の地域医療を守り育てる会の立上げ=地域住民参加型の地域医療システムの構築
ところで、政府の社会保障制度改革国民会議が8月5日に最終報告書をまとめたが、その柱の1つが、「医療・介護の構造改革」である。その内容は、①高齢化の進展の中で、在宅につなぐ『急性期後』を担う病院の必要性、②病院・病床の機能再編を進め、在宅医療・介護までをつなげる「地域完結型」医療への転換、③都道府県が再編を主導し、病院をグループ化する、等。今回の勉強会は、奇しくも、この最終報告書を具体化するモデル的取組みを紹介したものとなった。