「高志の国文学館」に行ってみた -癒しと学びのスポット-
昨年7月6日にオープンした時以来、7か月ぶりに「高志の国文学館」を訪れた。芥川賞作家の柏原兵三氏の小説「長い道」と、この長編を原作に漫画化、映画化した「少年時代」に焦点を当てた企画展を観たくて。当文学館の特徴の一つは、富山ゆかりの小説に限らず、漫画・アニメ、映画等も対象としていることであり、今回の企画は、正にその特徴を凝縮した内容で、凄く観ごたえがあった。また、漫画家の藤子不二雄A氏が疎開中に通った私の母校である山崎小学校(平成11年閉校)の写真や映画の舞台となった隣地区の大家庄小学校(同年閉校し山崎小と統合)の写真があり、懐かしさが込み上げてきた。また、藤子氏と映画監督の篠田正浩氏と脚本家の山田太一氏の出会いの背景についても良く解説されていた。
当館の建設構想については、県議会で多くの議員が積極的に色んな提言をした。そのような経緯から、オープン7カ月で入館者が10万人に達したことは嬉しく思う。常設展、企画展(第1弾は大伴家持)の評判に加えて、使いやすい研修室や親子室、無料ライブラリゾーン等も好評なのであろう。また、スタッフの皆さんの対応も実に温かい感じがした。
当館のロケーションは抜群だし、展示内容やスタッフの皆さんの更なる磨きにより、県民はもちろん富山を訪れる県外の皆さんが訪れてみたい《癒しと学びの施設》となることを期待したい。