弥陀ヶ原の現地視察-ラムサール条約登録を受けて-
本年7月3日に、立山弥陀ヶ原・大日平がラムサール条約登録を受けた。登録を受けた「立山弥陀ヶ原・大日平」は、なだらかな溶岩台地の上に広がる雪田草原の弥陀ヶ原・大日平と豊富な水量を誇る称名渓谷と称名滝からなる。標高は1040mから2120mであり、日本で最も標高の高いラムサール条約湿地である。
今日(8月7日)、立山・黒部を愛する会(会長が宮腰衆議院議員、私が理事長)が主催して、弥陀ヶ原の現地視察をした。現地の気温は、10度台と実に快適であり、連日の猛暑でぐったりの身体が生き返った気がした。
弥陀ヶ原は、木道がよく整備されていた。所々に餓鬼田と言われる水たまりが点在している。この水たまりをいつまでも保存していくことが条約登録を受けた使命とも言える。また、登録を機にハード、ソフトの整備をして、この貴重な自然環境の保全と国際条約登録と言う新たな価値の賢明な利活用を図っていくことが大切になる。差し当たり、案内標識の設置、質の高いガイド(ナチュラリスト)の養成等が必要となろう。そして、今回の登録が、当会の目指す立山・黒部の世界文化遺産登録へのプラス要素となることを強く願いながら、夕方、暑い平地に下りてきた。