韓国訪問 -報告③
【1】5月31日、板門店の共同警備区域を視察した。
《共同警備区域とは》
軍事分界線(休戦ライン)を中心に直系800mの円形を描くこの地域は、国連軍と北朝鮮軍が共同で警備している。南北双方の行政管轄圏外にある特殊地域。共同警備とは言え、至近の距離で、両軍兵士が睨み合っているその姿は、交戦状態そのものという印象。極めて緊張感のある光景だ。我々は、軍事停戦委員会会議場に入ったが、そこの窓のすぐ向こう側に北朝鮮兵士がこちらを向いて立っている。なんとも不思議な感じがした。休戦ラインの向こう側に北朝鮮の板門閣が建っていて、そこに北朝鮮側の観光客が数人いた。
【2】午後、在大韓民国日本国大使館に宇山智哉公使を尋ね、公使から韓国の内政、経済、日韓経済関係等について説明を聴いた。
【3】その後、今回訪問の最後の訪問先である、韓日親善協会中央会に訪問し、金守漢(キム・スハン)会長他と懇談の機会を頂いた。金会長は元国会議長で、はじめてお会いしたが、包容力がある人格者の印象を受けた。正に韓国と日本との関係の生き証人と言える。金会長は、草の根交流の大切さを力説されると共に、両国が小さい事に拘らず今後未来志向で進む必要性と、日本、アメリカ、韓国がしっかり手を結ぶ合っていくことが国際政治で極めて重要であることを何度も何度も言っておられた。金会長のお話を聴いて、益々当議員連盟の役割が大きいことを認識した次第である。