震災後1年1ヶ月経過した仙台市を視察
4月17日、仙台に行き、昨年3.11震災後の状況を視察した。
視察目的は次の通り。
1.いわゆる震災がれきがどうなっているのか
2.被災地における建設業者の果たした役割を知る
3.問題点や教訓を学ぶ
1.について
① 視察した荒浜地区や多賀城地区(仙台駅から約30分以内)は、がれきや被災家屋は撤去・解体されていた(所有者不明の数件の家屋を除いて)。
② 荒浜地区では、建設した焼却施設でがれきの焼却処分が進行中であった。
2.について
① 仙台市建設業協会は、震災直後に対策本部を設置し、道路啓開作業、がれき撤去・分別・仮置作業を行い、消防、警察、自衛隊等による行方不明者の救助捜索活動を支援した。
② 道路、橋等の被災したインフラの復旧に当った。
3.について
① 地元建設業者をしっかり育成し、災害時の緊急対応に当れるようにしておかなければ、人命救助や被災者救援のために必要な破壊されたインフラを回復できない事態となる。そのために、一定量の公共事業を毎年確保することや業者が適正な利潤を得る仕組みの整備が必要。
② 燃料や食糧の備蓄あるいは調達するルートの確保が必要。
③ 行政の縦割りの弊害が復旧を妨げているケースがある。ワンストップでの対応や規制の特例的緩和措置が必要。
④ がれきの仮置き場所が確保できるかどうかが、復旧のスピードに影響する。