がん対策の先進地を訪問し学ぶ
自民党がん対策推進条例検討PTは、10月11日、12日に、名古屋市がん相談・情報サロン「ピアネット」と県立静岡がんセンターを訪問した。
【名古屋市がん相談・情報サロン「ピアネット」】
このサロンは、がん患者と家族を支援するため、特別な研修を積んだがん治療体験者が経験を生かして相談に応じる「ピアサポート(同じ立場で支える)」に取り組んでいる。運営は名古屋市とNPO法人ミーネットが協働で行っている。このサロンの一番の特徴は、相談における知識の裏づけを重視し、医療機関の協力で計90時間を超える講座と実習を学んだピアサポーターを養成している事。従って、医療機関の信頼も厚く、病院の方からがん患者にこのサロンを紹介し相談を薦めることもある。理事長の花井美紀さんは、「主治医にお任せでなく、患者ががんとより良く向き合う手助けとなり、がんチーム医療の一つの歯車になれれば」と熱く語っておられた。
【県立静岡がんセンター】
山口 建総長自ら、当病院の概要や運営上の理念、更には条例制定上の重要項目等について説明があり非常に勉強になった。当病院は、年間、2000名のがん治療と1000名の看取りをしている。山口総長の「Quality of Deathの重視」という言葉に当病院の真髄が表れていた。幾つかの特徴を挙げれば、①多職種によるチーム医療の徹底、②認定看護師の積極的育成、③がんよろず相談や緩和ケアチームの活動など患者・家族を徹底支援する体制、④医科歯科連携、等。さすが、我が国最先端を行くがん専門病院であった。